小山田壮平が帰ってきた。
andymoriを終わらせるために。
そのニュースを聴いたとき私は、去年の払い戻しの涙を思い出しながら
「行ける限りのライブに行こう」「全力で見送ろう」と思った。
そして、友達と協力して、全力でチケットを取った。
金曜日のSLSでのライブを終わって、すべてが終わったようなまだ終わってないような。
「もう一回ライブやろう」の言葉の真相はわからないけれど、ライブやるごとにどんどんリラックスしていって良いライブになっていき、「もっと見ていたいな」と思った。それと同じように、壮平くんも「もっと歌っていたいな」と思ったのではないかなと思いました。聞いてない曲たくさんあるし。ワンマンやりたくなったのかなー。
次に見ることができるのかわからないけれど、とりあえず今年の夏はandyさんのいる夏だった。
2011年の4月に出会って、そこからの時間は楽しいことばかりだった。
クレイジークレイマー
超新星
ウイスキーの歌
ベンガルトラとハクビシン
SAWASDEECLAP YOUR HANDS
1986
なんてメモを残す酷いはじまりだったけれど、短い時間を自分なりに応援してきました。
改めて、andyはrockだった。
すべてが良い夜でした。
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■7/21(月)大阪城野外音楽堂
急遽いくことにした大阪野音。
友達の嫁の分のチケットを譲ってもらって、新幹線に乗った。
横浜、岡山、滋賀、名古屋、その友達は福岡から。いろいろな所から友達が集まる。みんながandyの復活を待っていた。
その日はとても暑くて、始まりの5時の時点でもかなり明るかった。
壮平くんがダブルピースで元気に登場し、「1984」から始まる。
5時のサイレン。
去年の最後のほうは、好きな裏声で歌わなくなっていたけれど、今回は裏声で歌っていた。アンディが帰ってきた。ぴったり100分でライブが終わる。
「物語が始まるかもしれないんだよ」と「姉さん、逢いたいよ」
クラブナイトがとても良かった。バンドワゴンではちょっと泣いた。
壮平くんはバキバキに緊張していたけれど、何より、小山田壮平がギターを持って歌っていることが嬉しいライブだったな。
■8/12(火)恵比寿リキッドルーム
ガチガチだった大阪野音と違って、めちゃくちゃ良い雰囲気。
テレフォンズは、andymoriのTシャツ着ていて、何度も”アンディと電話!”と叫んでました。めちゃくちゃ盛り上がってた!
壮平くんはサングラスをかけて登場して、そのまま客席になげる。
途中から客席の前のほうに入ってきた下津くんがさけぶ。
「ビートをくれよ!!」
壮平くんが答える「ビートをあげるよ」
ダイブしたひとを、おおって顔で見ながら歌う。
「愛してやまない音楽をやって!」という客席の声援に答えるようにアカペラで歌う。
音もとても良かったし、見やすい場所だった。最高のライブを見た。
■8/20(水)千葉ルック
HINTOとの対バン。HINTOは短めのセットリスト。シーズナルて曲が良かったです。
めちゃくちゃ小さなハコで見るandyさん
ライブがどんどん良くなる。対バンだから曲数は少ないけど、確実に終わりに向かっているんだなって思った。
MCが少なめでどんどん進んだライブは、何の曲、とかじゃなくて一本の長い物語のような音楽だった。
間違えても止まらずに歌い続ける。唯一覚えているMCは
「HINTOの前進バンドのSPARTA LOCALSの解散ライブを、おれ、客席から見ていて、今回は逆にHINTOに俺たちの解散ライブを見守ってもらうっていうね」という内容のものでした。
帰り道、
「SLSではどの場所から見たい?」って友達に聞かれて
「私さぁ、、3年前に見た同じ場所から見たいんだよね」と言った。心からそう思った。
「ステージ変わってるけど!」とつっこまれ。そうか、最後は1番大きなステージなんだね。
■8/29(金)SWEET LOVE SHOWER
そしてSLS 5時に起きて山中湖へ向かう
OPENING ACTのボールズを見れなかったのは申し訳なかったです。
エレカシスタート、ゲスの極み乙女を見るために移動する。初めてみたけどPOPで聴きやすかったです。「今日Mステ出るので帰るんですけど、andy見たいです!」と言ってました。同じく初めてみたフジファブリックは、やはり夜明けのBEATが良かったです。あとダンス2000て曲が良かった。
HAPPYはCD発売後初めてみるライブ。そわそわしながら前のほうにいった。
CDのほうが世界観がいいなって思ったのはWin Key Gunで、
逆にCDもめちゃいいけどライブずっと聴いていたいなと思ったのは
Pity Xmasでした。
Alecが「あの山に後で登ろう」と遠くの山を指さす。
MCも含めて、どんどん良くなるライブ。目が離せない。
きゃりーぱみゅぱみゅと矢沢永吉は少しみた。
そしてandy待機。サカナを捨ててandy待機。おかげで好位置!とても見やすかったし音も良かったです。
グロリアス軽トラはじまり、丁寧に歌っていく。
時にヒロシをみつめながら、時にケンジをみつめながら。
壮平くんのフェイクが多くて、繰り返し聞いたはずの曲も新しく聞こえる。
終わってほしくないけど、1曲やるごとに終わりにどんどん近づいている。
MCも少なめでお客さんもただ見入っている。
最後の曲は何だろうとドキドキしていたが。
アンコールで「愛して止まない音楽を」をやったときは、
これで終わりか〜と思ったけれど、その後にユートピア。おおお、てなって
さらに、2曲やりましたw
正直、リキッドでみた場所が音も良くて、見納めのつもりで楽しみ、後はオマケと思っていたけれど、その後に見た千葉ルックがさらによくて、SLSが1番良かった。
終わりが見えていてもなお、進化するバンド。
「解散は前向きな選択で、次の一歩を踏み出すための必要なことなのかも知れない」
と無理やり納得させて、最後の時を待つ。
「ヒロシ、健二…もう一回ライブやろう?」
その場にいた全員が、ポカンとする。
何が起こったのかわからなかったけれど、2人の「やろう」「いいよー」の返事に歓声があがる。
つられて私もバンザイする。
予定調和で終わらないバンド。最後までandyはrockだった。